2009年 日本公演 (リサイタル) [ヒラリー・ハーンを聴く]
前回の記事からまたまた相当の期間が空いてしまいました。
引き続き子育てで大変な中、練習も細々と継続としています。前回の記事に引き続き、モーツァルトの協奏曲5番第2楽章を練習中です(こちらをご参照)。
さて、2009年1月18日、いよいよ念願のヒラリー・ハーンのヴァイオリンリサイタルに行って来ました。
【演目】
ヒラリー・ハーン(バイオリン)
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番「キャンプの集いの子供の日」
ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲集より
第10番、第11番、第12番、第19番、第5番、第20番、第21番
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番
イザイ:子どもの夢
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
アンコール
・パガニーニ:カンタービレ
・ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
私も様々なヴァイオリニストのコンサートに行きますが、ヒラリー・ハーンは私の中では別格です。
音色の、特に重音の安定感に、安心して引き込まれていくことができます。
身体を激しくくねらせるようなこともなく、美しい姿勢のまま弾き進めて行くところも良いです。
前回はシベリウスのコンチェルト1曲だったのですが、今回は2時間たっぷりリサイタルのうえ、ピアノとのデュオですし、無伴奏曲もありましたので、そのような素晴らしい音色を前回よりも堪能できました。
今回のリサイタルは、実は私は1曲を除いて全て初めて聴く曲でした。
特に、アイヴズのヴァイオリン・ソナタ3曲は、少し現代曲風でしたが、ずっと聴き入ってしまいました。
後日、CDを探してみましたが見つかりませんでしたので、相当レアなプログラムなのでしょう。
というか、私はアイヴズという作曲家自体、今回初めて知りました。
そのような初めての曲の連続でありながら、ずっと聴き入ってしまうのはやはりヒラリー・ハーンの凄さでしょう。素晴らしい時間でした。
終了後、サイン会があり、持参したバーバーの協奏曲の楽譜にサインをもらいました。
いずれはこの曲を練習したいですね~。
次の日本公演を楽しみにしながら、練習を続けていきたいと思います。
2008年 日本公演(シベリウス Vn協奏曲) [ヒラリー・ハーンを聴く]
前回の記事から1年以上も時間が経ってしまいましたが、久々の更新です。
長男誕生後、子育ての慌ただしさに追われて練習時間が激減してしまい、このblogも手つかずになってしまいました。
しかし、練習は細々と続けており、現在はモーツァルトの協奏曲5番を練習中です(こちらをご参照)。
さて、2008年3月16日、横浜みなとみらいホールで行われたBBCフィルハーモニックの日本公演で、とうとうヒラリー・ハーンのライブ演奏を聴くことができました。演目はシベリウスのヴァイオリン協奏曲です。
ヒラリー・ハーンのライブ演奏を聴くのは初めてでしたが、期待を裏切らない素晴らしさでした。ヒラリー・ハーンの来日記念のアルバムも販売されていますね。
- アーティスト: ハーン(ヒラリー),シェーンベルク,シベリウス,サロネン(エサ=ペッカ),スウェーデン放送交響楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: CD
当日の演奏は、CDよりもテンポが速い感じで、特に第3楽章は、まさに引き込まれるという感じで圧巻でした。
アンコールはバッハの無伴奏3番、ラルゴ。期待通りバッハの無伴奏を弾いてくれるのが良いですね。技巧的でテンポの良いシベリウスの第3楽章の後に、しっとりと気持ちを落ち着かせるバッハのラルゴという組み合わせが良かったです。
希望を言えば、まだ録音されていないバッハの無伴奏ソナタ1番、2番あたりを聴いてみたかったというのもあるのですが、まあ次の機会ということで・・・
ところで今回、予想に反して休憩中及び終演後にサイン会がありました。これは嬉しい誤算で、休憩中に早速無事サインももらってきました。万一サイン会があるときのために、私は2枚CDを持参していました。1枚はさきほどのシベリウスで、もう1枚は・・・
バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲
- アーティスト: ハーン(ヒラリー),バーバー,メイヤー,ウォルフ(ヒュー),セント・ポール室内管弦楽団
- 出版社/メーカー: ソニーレコード
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: CD
お気に入りのこちら。しかし、実際の演奏を聴いた直後だと、やはりシベリウスのCDの方にサインしてもらった方が記念になるな~と思い、シベリウスのCDのブックレット裏にサインをしてもらいました。
それがこちらです。握手もお願いしてしてもらいましたよ~。
サイン会が確実にあると分かっていれば、バーバーの協奏曲の楽譜を持参してサインしてもらいたかったところです。ちなみに、サイン会で私の前に並んでいた方は、シベリウスのVnソナタ(多分)の楽譜にサインをもらっていました。う~ん、考えることは皆同じですね~。
ちなみに、どうでもいい話ですが、ヒラリー・ハーンの当日の衣装は、DVDとして販売されている教皇バースデイ・コンサート(モーツァルトの協奏曲第3番を演奏)のときの衣装でした。
ところで、当日のパンフレットに、来年(2009年)1月9日、横浜みなとみらいホールでヴァイオリンリサイタルを行うというチラシが入っていました。この日は金曜日なのですが、多分どこかで土・日にもリサイタルをやってくれると期待しています(平日に横浜まで出ていくのはかなり難しいのです)。
ウィリアムズ あげひばり [ヒラリー・ハーンを聴く]
- アーティスト: ハーン(ヒラリー), ロンドン交響楽団, デイヴィス(サー・コリン), エルガー, ヴォーン=ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: CD
弾けそう度:メンコンが弾けるくらいになれば、何とかチャレンジできるかな~と思うのですが、こういう美しく聴かせる曲は苦手なんですよね~。
【一口メモ】
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(英:1872~1958)
・あげひばりは、ヴァイオリン独奏を含む協奏曲的な作品で、ジョージ・メレディスの「あげひばり」という詩によりタイトルを付された曲だそうです ロ短調は1910年に書かれた作品とされています。
エルガー ヴァイオリン協奏曲 [ヒラリー・ハーンを聴く]
- アーティスト: ハーン(ヒラリー), ロンドン交響楽団, デイヴィス(サー・コリン), エルガー, ヴォーン=ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: CD
弾けそう度:なかなか難しそうです。
【一口メモ】
エドワード・エルガー(英:1857~1934)
・ヴァイオリン協奏曲 ロ短調は1910年に書かれた作品とされています。
ブラームス ヴァイオリン協奏曲 [ヒラリー・ハーンを聴く]
- アーティスト: ハーン(ヒラリー), アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ, マリナー(ネヴィル), ブラームス, ストラヴィンスキー
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、旋律の動きや音型を色々と考えながら聴いていくと楽しいですね。弾けそうになくても楽譜を購入してみたくなります。
重音の凛とした響きが美しい曲で、ヒラリー・ハーンの音色がよく合っていると思います。
そういう意味では、ストラヴィンスキーのコンチェルトとの2本立てのこのCDは、ヒラリー・ハーンの音色を十分に堪能できる1枚と言えそうです。
弾きたい度:聴いている分には良いのですが・・・
弾けそう度:う~ん、かなり難しそうですね・・・
【一口メモ】
ヨハネス・ブラームス(独:1833~1897)
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調は1879年初演の作品とされています。
バーンスタイン セレナード [ヒラリー・ハーンを聴く]
バーンスタイン自身の解説によれば、プラトンの「饗宴」を再読したことから生まれた作品であり、各楽章はプラトンの原作の形式に従って、酒宴の出席者の発言順となっているとのことです。
Ⅰ ファイドロス-パウサニアス(レント-アレグロ)
Ⅱ アリストファネス(アレグレット)
Ⅲ エリュキシマコス(プレスト)
Ⅳ アガトン(アダージョ)
Ⅴ ソクラテス-アルキビアデス(モルト・テヌート-アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ)
・・・というものです。
弾けそう度:なかなか難しそうです・・・
レオナルド・バーンスタイン(米:1918~1990)
・セレナードは1954年初演の作品とされています。初演の独奏はアイザック・スターンでした。
バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 [ヒラリー・ハーンを聴く]
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番は、全ソナタとパルティータ6曲の中でも長調の曲ということで、好きな曲ではあるのですが、フーガを中心に非常に難しい曲ですよね。フーガは長いうえ、3声、ところにより4声。4つの弦と1つの弓しかないヴァイオリンで4声というのは凄いですね・・・
ヨハン・セバスティアン・バッハ(独:1685~1750)
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ は1720年に書かれた作品とされています。
・ソナタ第3番はAdagio、Fuga alla breve、Largo、Allegro assaiの4曲からなります。
エドガー・メイヤー ヴァイオリン協奏曲 [ヒラリー・ハーンを聴く]
バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲
- アーティスト: ウォルフ(ヒュー), ハーン(ヒラリー), セント・ポール室内管弦楽団, バーバー, メイヤー
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: CD
この曲はとても不思議な、ふわふわ、ゆらゆらとした雰囲気を持っていて、1回聴くと旋律が耳に残ってしまいます。
ジャケットも紅葉とコート姿のヒラリー・ハーンで、秋の装いですが、この曲もちょっと感傷的な秋にぴったりかもしれません。
とても情緒的な旋律なのですが、しかし、弾く視点から見るととても技巧的で、まず弾けなさそうな感じがします。(^^;;
このCD、カップリングのバーバーのコンチェルトが素晴らしいことがは以前に書きましたが、このエドガー・メイヤーのコンチェルトもまた違った雰囲気の曲で素晴らしいです。かなりマイナーな1枚かも知れませんが、お勧めですよ!
弾きたい度:とても弾け無さそうなので、弾く気にはなりません。(^^;;
弾けそう度:まず無理そうです・・・
【一口メモ】
エドガー・メイヤー(米:1960~)
・ヴァイオリン協奏曲は、1996年のヒラリー・ハーンのために書かれた作品だそうです。
バッハ オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 [ヒラリー・ハーンを聴く]
- アーティスト: ハーン(ヒラリー), カヘイン(ジェフリー), ロサンゼルス室内管弦楽団, バッハ, バーチャー(マーガレット)
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2003/09/26
- メディア: CD
バッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲は良い曲だなあと思うのですが、オーボエ仲間を探すという点で「2つのヴァイオリンのための協奏曲」以上にハードルが高そうです。
妻がオーボエに興味を持っているようですが、仮に習い始めるに至るようなことがあれば、私がこの曲の練習を始めることもあるかもしれません。
もっとも、2つのヴァイオリンで演奏できるように編曲された版もあるようですね。
弾きたい度:オーボエ吹きさんの知り合いができれば・・・
弾けそう度:楽譜を見たことはありませんが、バッハの他のヴァイオリン協奏曲と同程度の難易度のように聞こえます。
【一口メモ】
ヨハン・セバスティアン・バッハ(独:1685~1750)
バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 [ヒラリー・ハーンを聴く]
- アーティスト: ハーン(ヒラリー), カヘイン(ジェフリー), ロサンゼルス室内管弦楽団, バッハ, バーチャー(マーガレット)
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2003/09/26
- メディア: CD
バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲は、鈴木教本では第1楽章しか収録されていませんが、第2楽章、第3楽章も弾いてみたいところです。
問題は、「2つの」のところですね。せっかく弾くならきちんと2重奏で弾きたいところですが・・・。今のところ2重奏をしてくれるようなあてはありません。(^^;;
自分の子供がヴァイオリンを弾くようになり、この曲を2重奏できるような日が来るのでしょうか~。
弾きたい度:第3楽章がとくに弾いてみたいところです。
弾けそう度:とりあえず、相方を探したいところですね~
【一口メモ】
ヨハン・セバスティアン・バッハ(独:1685~1750)
・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調は1730年ころに書かれた作品とされています。