こんな感じです。
私が左手を担当し、ちびねこは運弓だけです。
弓の持ち方は滅茶苦茶ですが、一応それなりに音はでます。
一人が左手、一人が弓というのは、
私が子供の頃レッスンで実際に行われていた練習方法なのですが、
まさか今になって役に立つ(?)とは思いませんでした。
ちびねこは、リズムをとって運弓をすることはできるので、
私と呼吸があえば、簡単な曲になります。
今のところ、この方式で
A線の開放弦からスタートする「かえるの合唱」を
弾くことができます。
途中、「き~こ~え~て~く~る~よ」で
EとFisが入りますが、これはE線に移弦せず
A線の第2ポジションで弾いています。
第1ポジションのみで、A線とE線の移弦で弾けるようになったら
分数ヴァイオリンを買ってみようかななどとも思います。
ところで、ピアノは何歳でも弾く楽器は一緒ですが、
ヴァイオリンは16分の1から4分の4(フルサイズ)まで、
多くの分数ヴァイオリンがあり、
身体の成長に伴い買い換えなければなりません。
まあ、1つ1つはピアノよりはるかに安いのですし、
全てのサイズを合計してもピアノより安いとは思いますが、、
無駄なような何とも微妙な感じですね~。
うちのちびねこ(男子、2歳7ヶ月)は、まだ言葉をしゃべれない段階から、自分でCDをかけて聴いていました。しかも、ちびねこ用のCDは5~6枚あって、そのとき聴きたい曲を自分で選んでかけて聴くのです。
CDジャケットからCDを取りだし、ミニコンポのイジェクトボタンを押して、CDを入れ替え、またイジェクトボタンを押してCDを取り込んだ上、再生ボタンを押すという作業なのですが、よくできるなぁと関心してしまいます。
どのCDがどの曲なのかも、ジャケットのイラストや写真で分かっているようです。
もっとも、CDジャケットの取扱は苦手らしく、ちびねこのCDのジャケットはそのほとんどが破損しています(苦笑)。
たとえば江戸時代にはこんな機械はなかったわけで、その時代の人々から見れば驚きの器具なのでしょうが、人間の子供はしゃべれない段階からこんな器具を使えるほどの適応能力を持っているんだなあ・・・と感嘆してしまいました。
それは良いのですが、困ったことは、ちびねこが我が家のTVのチャンネル権ならぬCD選択権を持ってしまったので、聴きたいときに聴きたいCDを聴けないことです。
私がヒラリー・ハーンを聴こうかなあと思ってかけると、大体の場合は途中で再生をとめられて、CDを入れ替えられ、童謡やNHK教育の幼児番組のCDを聴かされるはめになります。
結局、今、私が落ち着いてCDを聴けるのは、通勤の自動車の中くらいです。
子ども(仮称ちびねこ。男子、2歳7ヶ月)の方は、毎日自分なりに音楽を楽しんでいる様です。
CDは色々と流しているのですが、やはり分かりやすいのでしょう、基本的には童謡がお気に入りで、よく歌っています。
もちろん、歌詞はめちゃくちゃ(というか、言葉自体まだあまりしゃべれません)なのですが、どんな旋律をなぞっているのかは何となく分かるので、何を歌っているつもりなのかは分かります。
歌っているレパートリーは
「かえるの合唱」(かえるの歌が、聞こえてくるよ・・・)
「ちょうちょう」(ちょうちょう、ちょうちょう、菜の花にとまれ・・・)
「チューリップ」 (咲いた、咲いた、チューリップの花が・・・)
が多いです。いずれも、ほとんどの方が知っていることでしょう。
しかし、このての童謡、意外と外国民謡が多いんですよね。
上の3曲の中ではチューリップだけが日本で作られた曲のようです。
さて、2009年1月18日、いよいよ念願のヒラリー・ハーンのヴァイオリンリサイタルに行って来ました。
【演目】
ヒラリー・ハーン(バイオリン)
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番「キャンプの集いの子供の日」
ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲集より
第10番、第11番、第12番、第19番、第5番、第20番、第21番
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番
イザイ:子どもの夢
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
アンコール
・パガニーニ:カンタービレ
・ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
私も様々なヴァイオリニストのコンサートに行きますが、ヒラリー・ハーンは私の中では別格です。
音色の、特に重音の安定感に、安心して引き込まれていくことができます。
身体を激しくくねらせるようなこともなく、美しい姿勢のまま弾き進めて行くところも良いです。
前回はシベリウスのコンチェルト1曲だったのですが、今回は2時間たっぷりリサイタルのうえ、ピアノとのデュオですし、無伴奏曲もありましたので、そのような素晴らしい音色を前回よりも堪能できました。
今回のリサイタルは、実は私は1曲を除いて全て初めて聴く曲でした。
特に、アイヴズのヴァイオリン・ソナタ3曲は、少し現代曲風でしたが、ずっと聴き入ってしまいました。
後日、CDを探してみましたが見つかりませんでしたので、相当レアなプログラムなのでしょう。
というか、私はアイヴズという作曲家自体、今回初めて知りました。
そのような初めての曲の連続でありながら、ずっと聴き入ってしまうのはやはりヒラリー・ハーンの凄さでしょう。素晴らしい時間でした。
終了後、サイン会があり、持参したバーバーの協奏曲の楽譜にサインをもらいました。
いずれはこの曲を練習したいですね~。
次の日本公演を楽しみにしながら、練習を続けていきたいと思います。
]]>さて、2008年10月22日、東京出張のついでに、NHKホールで行われた「NHK音楽祭2008 -魅惑のバイオリン 魂のコンチェルト-」を聴いてきました。
【演目】
NHK交響楽団
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
サラ・チャン(バイオリン)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ブルッフ:バイオリン協奏曲 第1番 ト短調
サラ・チャンの演奏は初めて見ましたが、非常に情熱的な演奏でした。ブルッフとの相性は抜群の音色、弾き方でしたね。ハスキーボイスで艶っぽい演奏でした。ヒラリー・ハーンの演奏が凛として気高いのとは対照的でした。
どちらの演奏も個性的で魅力的です。どちらが好きか(というか、どちらの演奏を目指したいか)といわれれば私はヒラリー・ハーンの演奏の方が好きですが・・・。
ジャナンドレア・ノセダの指揮は、私にとっては前回のヒラリー・ハーンのシベリウスに続いて連続でしたが、こちらも情熱的でした。「魂のコンチェルト」とのタイトルにピッタリの選曲、指揮者、ソリストでした。
残念だったのは、ソリストのアンコールがなかったことですね。正直、小曲1曲くら弾いてもらいたかったなぁ・・・
さて、次のコンサートは多分来年1月のヒラリー・ハーンリサイタルです。今度はリサイタルですので、前回(シベリウスのコンチェルト)よりも更に楽しみですね~。
そのころはモーツァルト5番の第3楽章に進んでいたいものです。
さて、2008年3月16日、横浜みなとみらいホールで行われたBBCフィルハーモニックの日本公演で、とうとうヒラリー・ハーンのライブ演奏を聴くことができました。演目はシベリウスのヴァイオリン協奏曲です。
ヒラリー・ハーンのライブ演奏を聴くのは初めてでしたが、期待を裏切らない素晴らしさでした。ヒラリー・ハーンの来日記念のアルバムも販売されていますね。
当日の演奏は、CDよりもテンポが速い感じで、特に第3楽章は、まさに引き込まれるという感じで圧巻でした。
アンコールはバッハの無伴奏3番、ラルゴ。期待通りバッハの無伴奏を弾いてくれるのが良いですね。技巧的でテンポの良いシベリウスの第3楽章の後に、しっとりと気持ちを落ち着かせるバッハのラルゴという組み合わせが良かったです。
希望を言えば、まだ録音されていないバッハの無伴奏ソナタ1番、2番あたりを聴いてみたかったというのもあるのですが、まあ次の機会ということで・・・
ところで今回、予想に反して休憩中及び終演後にサイン会がありました。これは嬉しい誤算で、休憩中に早速無事サインももらってきました。万一サイン会があるときのために、私は2枚CDを持参していました。1枚はさきほどのシベリウスで、もう1枚は・・・
バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲
お気に入りのこちら。しかし、実際の演奏を聴いた直後だと、やはりシベリウスのCDの方にサインしてもらった方が記念になるな~と思い、シベリウスのCDのブックレット裏にサインをしてもらいました。
それがこちらです。握手もお願いしてしてもらいましたよ~。
サイン会が確実にあると分かっていれば、バーバーの協奏曲の楽譜を持参してサインしてもらいたかったところです。ちなみに、サイン会で私の前に並んでいた方は、シベリウスのVnソナタ(多分)の楽譜にサインをもらっていました。う~ん、考えることは皆同じですね~。
ちなみに、どうでもいい話ですが、ヒラリー・ハーンの当日の衣装は、DVDとして販売されている教皇バースデイ・コンサート(モーツァルトの協奏曲第3番を演奏)のときの衣装でした。
ところで、当日のパンフレットに、来年(2009年)1月9日、横浜みなとみらいホールでヴァイオリンリサイタルを行うというチラシが入っていました。この日は金曜日なのですが、多分どこかで土・日にもリサイタルをやってくれると期待しています(平日に横浜まで出ていくのはかなり難しいのです)。
]]>J.S. Bach: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 [Hybrid SACD]
ユリア・フィッシャー(vn)
2004年12月録音/15'47
【印象】
華麗↑
(クール1、繊細さ1)● →力強さ
クール↓
近年の録音でライブ録音ではなくノイズやストレスは全くありません。柔らかさを感じる演奏で、アルペジオの進行がとても美しいですね~。
]]>Peter Ilyich Tchaikovsky: Violin Concerto in D, Op. 35 [Hybrid SACD]
ユリア・フィッシャー(vn)
2006年4月録音/第1楽章18'05 第2楽章6'44 第3楽章10'04
【印象】
華麗↑
(繊細さ1)● →力強さ
クール↓
近年の録音でライブ録音ではなくノイズやストレスは全くありません。技巧も音色もすばらしく、今まで持っているチャイコンのCDの中では一番好きな演奏ですね。
]]>この1年間、皆様に多くのnice!やコメントをいただき、本当にありがとうございます。
さて、これまで基本的には毎日更新で進んでまいりましたが、音楽史のテキストも一通りみたところでネタが尽きてきたのと、先日子供が生まれて多忙な状況にある等の理由から、今後は週末配信で進めて行きたいと思います。
子供の方が一段落したら(するのか?)、もっと練習履歴の色合いの強いblogになっていくかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
]]>本日もテキストはこちら。194~196頁です。
第二次大戦後:次の時代の様式を模索するという意味で、激しい転回の時期
【感想】
J.S. Bach: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 [Hybrid SACD]
ユリア・フィッシャー(vn)
2004年12月録音/Prelude3:25、Loure5:08、Gavotte en Rondeau3:09、MenuetⅠ&Ⅱ3:56、Bourree1:28、Gigue1'53
【印象】
華麗↑
(クール1、繊細さ1)● →力強さ
クール↓
近年の録音でライブ録音ではなくノイズやストレスは全くありません。ユリア・フィッシャーの音色は澄んでいながらも暖かい感じがして聴いていて癒されますね。
]]>本日もテキストはこちら。188~193頁です。
第一次大戦終わり~第二次大戦終わりまで
新古典主義:原始主義、神秘主義、表現主義などが行きすぎたことに対する反発
・ストラヴィンスキー(1882~1971)
・オネゲル(1892~1955)
・ミヨー(1892~1974)
・プーランク(1899~1963)
ソビエト革命→社会主義リアリズムの要請→独自の傾向
・プロコフィエフ(1891~1953)
・ショスタコーヴィチ(1906~1975)
・ハチャトゥリヤン(1903~1978)
・カバレフスキー(1904~)
新しい作曲技法:シェーンベルグらにより十二音技法が確立される
【感想】
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)
ヤッシャ・ハイフェッツ(vn)
1952年10月21~25、29日録音/Prelude3:12、Loure4:10、Gavotte en Rondeau2:41、MenuetⅠ1:28、MenuetⅡ2:07、Bourree1:25、Gigue1'48
【印象】
華麗↑
繊細さ← ●(クール1、力強さ1)
クール↓
ライブ録音ではなくノイズやストレスはないのですが、比較的以前の録音ですので多少音がこもった感じがします。ハイフェッツの正確な、辛口の表現の演奏ですね。
]]>本日もテキストはこちら。186~188頁です。
表現主義:内的な感情表現の主観性をあくまでも尊重し、人間としての追いつめられた危機感をあからさまに強調しようとする
↓
かつては考えられもしなかったようなどぎつい表現
・シェーンベルグ(1874~1951)
原始主義、神秘主義、表現主義などはいずれも調性音楽からの脱出を試みることの現れ
他方、従来のスタイルに立つ新しいロマン主義の担い手達もいた
・リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)
・プゾーニ(1866~1924)
・レーガー(1873~1916)
・ヒンデミット(1895~1963)
・アイヴス(1874~1954)
【感想】
【基本情報】
寺神戸亮(vn)
1999年5月14~18日、1999年10月31日~11月5日録音/Prelude3:51、Loure3:46、Gavotte en Rondeau3:07、MenuetⅠ1:42、MenuetⅡ1:39、Bourree1:15、Gigue1'38
【印象】
↑華麗
繊細さ← →力強さ
(クール2、繊細さ1)●↓クール
ライブ演奏ではなく、つい最近の録音なので、ノイズやストレスは全くありません。他の寺神戸さんのCDと同様、バロックピッチの演奏です。バロックの弾き方らしく、装飾の使い方は華やかですが、落ち着いた演奏になっています。
本日もテキストはこちら。184~186頁です。
神秘主義:内的直感によって、神とか絶対者とか事物の本質とかの真実在を、直接に体験認識し、それと交感することを通じて、精神を高め、至高至福の境地に達しようとする
・スクリャビン(1872~1915)
・サティ(1866~1925)
・メシアン(1908~)
【感想】
【基本情報】
ライナー・キュッヒル(vn)
2003年3月録音/Prelude3:26、Loure3:51、Gavotte en Rondeau2:50、MenuetⅠ&Ⅱ4:10、Bourree1:27、Gigue1'43
【印象】
華麗↑
(華麗2、繊細さ1)● →力強さ
クール↓
近年の録音でライブ録音ではなく、ノイズやストレスは全くありません。残響音の強さは好みが分かれるところかもしれませんが、特にPreludeなどは残響により華やかさになっているように思い、聴いていて楽しいものです。
]]>本日もテキストはこちら。180~184頁です。
19世紀終わり~20世紀はじめ:異国主義(エクゾティシズム)
↓
更に、原始主義(プリミティヴィズム)へ
・ストラヴィンスキー(1882~1971)
・バルトーク(1881~1945)
【感想】
バッハのコンチェルト第1番が終わった後、鈴木教本7巻の残りと鈴木教本8巻については、単に技術的に弾くということだけでなく、どのように弾くかをあらかじめ考え、それを頭の中に入れた上で弾く、ということを意識するようになりました。これは、・・・
・・・この2冊の影響です。
こうして、平成19年1月、鈴木教本の8巻までがめでたく終了しました。この時点で、練習を再開して2年強でした。
いよいよ次は9巻、モーツァルトのコンチェルト第5番に取り組んで行くことになるのですが・・・子供のころは、このモーツァルト×3(第5番、第4番、ロンド)が終わったところで力尽きたので、今回は(歩みは遅くとも)その先まで進んで行きたいものです。
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