肩当て考 [徒然なるヴァイオリン]
ねころぐの方でも一度書きましたが、私は肩当てを2つ持っています。
以前使っていたもの。KUNの肩当てで、一般的によく使われているもののようです。
とりつけるとこんな感じです。この肩当ては、取り付けてから角度なども自由に変えられるし、身体に当たる部分がスポンジ状なので長時間弾いていても疲れないし、とても使い勝手が良いものです。
今は、木製のものを使っています。
これです。とりつけ具はさっきのKUNのものを流用しています。
とりつけるとこんな感じ。わざと左側は奥に、右側は手前にして、いわば斜めにとりつけてあります。
もともとこの木製の肩当ては、KUNの肩当てよりも前に楽器屋の店員さんに勧められて購入したのですが、取り付け部品があまり良くないようで、楽器からすぐはずれてしまったりするのと、多少ごつごつした感じで身体へのフィット感に乏しいため、新たにKUNの肩当てを購入してそちらを使っていたのです。
ところが、7ポジの練習を始めてから、高音域の響きがなかなか艶やかにならず、かすれ気味であったことなどから、ためしに肩当てを木製のものに替えてみたところ・・・
・・・音色が違ったのです。木製の方が、良く響くのです。 木製に比べると、KUNの方は多少こもった感じがします。
ちなみに、KUNの肩当てを購入したころは、肩当てによる音色の違いは正直分かりませんでした。音色の違いが分かるようになっただけ、上達したのかも知れません・・・そう思っておくことにしよう。(^^;;
それ以来、木製のものを使っています。懸案だった身体へのフィット感は、先ほど書いたとおり、取り付け方を多少斜めにしたことで大分改善しました。また、薄着のときはクロスを肩にあてて、その上に肩当てを乗せて弾くと大分良いようです。
ちなみに、肩当てをつけないで弾くと、更に音色に輝きが増すように感じますが、今度はヴァイオリンを肩と顎で支えきれず、手で支えるような形になってしまうので、やはり肩当てをつけてでも、きちんと肩と顎で支えた方がよいのだろうと思っています。
子どもの頃は、肩当てなどなくてもきちんとヴァイオリンを支えられたのですが・・・
でも、子どもの頃に習っていた先生も肩当てをつけていましたから、やはり大人になると肩当てなしでは辛いのでしょうか?
しかし、先日プロのリサイタルを聴いたら、その方は肩当てなしで弾いていました。う~ん、どうやって支えているんだろう?
成人男性で肩当てを使用されていない方がいらっしゃいましたら、是非是非、肩当てなしでヴァイオリンを支えるコツをお教え下さい。m(_ _)m
ところで、実は、木製の肩当てに戻す以前は、「良い楽器はもっと高音域が響くのかなあ・・・」などと思っておりました。しかし、弦と肩当てを変えただけで、E線7ポジションの響きは格段に変わりました。まだまだ「らいむ」自体の潜在能力を生かし切れていなかった(多分今もまだ生かし切れていない)のだなあ・・・と思ったのでした。
ということは、あとは顎当てとテールピースを取り替えることで音が更によくなる可能性があるということですかね。いずれ試してみたいと思います。
松やにって・・・ [徒然なるヴァイオリン]
松やに。弦楽器に絶対に必要であり、且つ消耗品でありながら、なかなか減りません。
色も黒系のものと、茶色系のものとがありますよね。何故色が違うのか、違うことで何か音に影響があるのか、などよく分かりませんが・・・
弦は比較的頻繁に交換するので、色々と試すこともできますが、松やにはなかなか使い切らないので、色々と試すのはちょっと難しいですね。その人の練習量にもよるのでしょうが、私の場合、1個の松やにを使い切るのに少なくとも3~4年はかかるでしょう・・・。
私は子どものときを含めて、松やには3~4個くらいしか使ったことがないと思います。しかも、そのうち使い切ったのは多分2個だけ。
今私が持っている松やには・・・
これが現在使用中のもの。使用期間は1年半くらいです。
これがサイレントヴァイオリンについてきたもの。ほとんど使っていません。
この2つの松やにを使い切るまでに、メンコンの練習に入ってしまいそうな感じです。(^^;;
しかし、何故松やにはこのような「無駄なく使い切るのが難しそうな」形のものが主流なのでしょうか。
私が子どもの頃つかった松やにで、ホッチキスの換え針のような形の木材の、コの字の窪み部分に松ヤニが入っているものがありました。弓の形に沿っているので、無駄なく使い切れる訳です。これは使いやすいなあ!と子ども心に思いました。
今、そういう商品がないのかなぁと探してみたら・・・ありました!
これです。アルシェの松やにのようです。上の2個を使い切ったらこれを試してみたいです。